2009/05/25

最近よく見かけるような気がする。

    都会の夏の夜

 
 月は空にメダルのやうに、
 まちかど
 街角に建物はオルガンのやうに、
 
 遊び疲れた男どち唱ひながらに帰つてゆく。  
 
 ——イカムネ・カラアがまがつてゐる——
 

 その脣はひらききつて
 その心は何か悲しい。
 頭が暗い土塊になつて、
 ただもうラアラア唱つてゆくのだ。
 
 
 商用のことや祖先のことや
 忘れてゐるといふではないが、

 都会の夏の夜の更——
 死んだ火薬と深くして
 眼に外燈の滲みいれば
 ただもうラアラア唱つてゆくのだ。


                  中原 中也


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今週は
ジェットコースターに乗っていた。

目まぐるしく心持ちが揺れる。変わる

僕のペースでは制御不可能だけれど、
ジェットコースターに乗っていたかった。
だからそうした。

どっちに曲がるか分からない。
振り落とされそうにもなったけど
不安は感じなかった。

ジェット-コースターもどこへ行くのか
わからないんだと思う

それだけでいい。
それ以上ではない方がいいんだろう・・・


100年後には自然の摂理が働いて、
然るべく、然るべき所に停車するんだ

何の根拠もないけれど
そんな気がしている。

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