2015/09/28

時間よとまれ

日頃から心のどこかにある感覚

写真を撮る事と
物を見る事は、
両方同時には成り立たないのだという実感。

ファインダー越しの景色には、
感動を内面に溜め込む作用を期待してる

肉眼の景色からの感動は
周囲との双方向性が魅力
いろんな作用反作用が嬉しい。


三脚まで持ち出して
ヒトが撮らない月をモノにしてやろうとギラギラするのも写真。

iPhone片手にそぞろ歩きながら
心を動かされた瞬間を手折るのも写真

画質だ構図だ色だというのも楽しいけれど
手元に残るのは、写真という外部記憶でしかない

それより大切なものを
取りこぼしたのではないかという焦りの感覚は起こりはしないか?


今この時しか無い瞬間をちゃんと
肉眼で見て感じておく事の大事さ・・・


入学式、卒業式、運動会は
カメラで残したい派と肉眼で心に刻みたい派が居る

遠い国まで旅をして
写真を撮らないなんてというヒトと、写真なんか撮ってるヒマないでしょというヒトがいる。

今この瞬間はもう2度と来ないという気持ちがあったら、どっちを取るか?

足跡を遺したい派は写真
自分とともに消したい派は肉眼

忘却を怖れて
永遠という言葉に憧憬を持つか

自然の流れに身を委ね
刹那の儚さに浪漫を感じるか

ある意味究極の選択

生き方の問題。

ファインダー越しでは感じられない
もっと密着したくて
勿体なさすぎて・・・

そんな夜も今は過去。