2010/10/29

我々は非常識である。ということ


世界報道写真展2010
Originally uploaded by URA-H@L
毎年思いますが、「写真の力」ってすごいなということ。

言葉をならべて伝えられるものは受け手に届くまでの減衰がはげしい。(会話の難しさ。日々感じる。)
さらに受け手のコンディションや、受容性の違いによって再構成されてしまう(受け手任せの伝達)けれど、

この写真展にならぶ作品は、有無を言わさず目から直接ねじ込まれるような衝撃がある。

APUで、今年も世界報道写真展がはじまっています。

日頃我々が目にする写真展・公募展とは、まったく違った世界で撮られたものですし、
写真展(?!・・・)と呼ぶこと自体が、これらの作品(?作品というのもなんか申し訳ないような気もするけど。。。)の撮られた目的でもないのでしょうが、、、まあとにかく
展示されている「写真の力」たるやすごいものがあります。

解像度とか色とか、。。。そんなもんはどうでもいい話。
機材や、撮影時のデータとか、ときどき写真展会場で聞かれるような、会話がいかに「小手先の議論」であるかを思い知ります。

光景を見て撮りたくなった写真
撮りながら、(撮った後)に意味をひっつける(作りあげる)写真
たまたま、撮れた写真・・・いろいろあるけど

撮る前に伝えたいことが定まっている写真
撮る人、撮られる人のメッセージがこんなに強烈に突き刺さってくる写真の力を
毎年感じられる機会が、おおいたのような田舎であるだけでも、これを見る価値と言えます。


きっぱり好き嫌い(感覚が受け付けるか否か)分かれる作品群です。
嫌悪感で拒絶、こんなの自分とは関係ないと言う人も多いことでしょう。
写真の楽しみ方、望むもの、いろいろですから。


写っているモノは極端に違いますが、「撮る人の姿勢」という部分では
僕はすごい刺激を感じますし、
風雅な花鳥風月を追い求める写真ファンも共有できるものがこの中にあると思います

ちょっと場所が遠いですけど
お時間有りましたら
行かれることをお薦めします。

そしてもうひとつ。。。
写真ファンとしてではなく
日本人として、もっと思い知るべきは、我々の幸福は、この島だけの閉じた世界でのみ成立しているということ。

最初に日頃の我々と「まったく違う世界で撮られたもの」と書いたけれど、違うのは我々の居るところの方で、これらの写真が撮られるような世界の方が広いという現実はしっかり押さえていたいと思うのです。

そして、それらの場所で起きている空気と、我々のいる場所は接しているということ。
ガラスの覆いも、壁もない「地続き」だということ。

いつまで傍観していられるのだろうか。。。
「僕らの常識」で地球全体を包んでいく可能性より、
あちらの空気で覆い尽くされていく可能性の方がずっと高まっているように思うと、少しこれらの写真の見方も変わってくるのです。


安全なところでテレビを見るような、または映画を見るような感覚で社会に関わっている
自分が、これらの写真を見ることで、いまさらながら当事者である。ということを気づかされるのです。

年に一度、この写真展をみることで感覚のリセットをしている気がします。


紅葉やコスモスを見て美しいと思う時でも、このすさまじいことが起きている場所と、僕は同じ空気を吸っているという気持ちで過ごしていたいなと思うのです。

2010/10/14

静かに待つ。。。


静かに待つ。。。
Originally uploaded by h@lsan
確かに考えてみれば、先のことがぜんぶ分かっている人はいない。
それは誰でも同じ。

なのに
「先のことは分からない」という言葉が怖い。

分からないけど。。だからといって
いたずらに流されていたくない。
なにか自分でできることをしたい。。

違うかな?

自分の意思で決めたいって思うのは、おかしいかな?

いま、僕が決められることは多くないね。

限られた「できること」の中で、
できるのは、どうなりたいのか?を決めること。

これは、人に決められたくない。

僕はきまってる

あとは、
いまより良くなることを祈ることと
自分から悪くならないように努力すること

流されないこと

いまが悪くないのなら、そのまま固まっていけることを願って・・・

静かに待つこと。

・・くらいかな。

きょうは
静かに

この頃はね、日々そう思ってるよ。

2010/10/05

明日5日から県美展です


来週から県美展です
Originally uploaded by URA-H@L
秋の県美展がはじまります

今回は新入り県美協会員として初出品させてもらいます。
「優作賞」いただきました。
ありがとうございます。


展覧会
意思表明の場というのは大袈裟かもしれないけれど


自分で問い続けて行こうと思います
「僕はいま何を考えているのか、どう感じているのか。」

流されるままの毎日ではあるけれど

せめて写真だけは
凝り固まらず
ささやかな変化。挑戦をできる場として長く楽しんでいきたいと思います。

自分と会話する時間
まあ、それが為の写真だもんな、、なんて考えています


今回は、ちょっと変化を感じている僕自身・・・
いままでと違う心持ちで撮ったモノを出してみようと
取り組んでみました。

ま、だけど
ストレートに感情を表現できる人ではないし。
パッと目をひくような派手なものは僕の性分ではない。


本人の気持ちはずいぶん違っているんですけどね。


さあ、どうみて貰えるかなあ・・・


お時間がありましたらどうぞ芸術会館までお越し下さい
感想など聞かせてもらえるとうれしいです。


 
 ◆◆第46回 大分県美術展 写真展◆◆

期間:2010年10/5(火)~11(月・祝)
時間:9:00~17:00(金曜日は20:00まで、最終日は16:00まで)
場所:大分県立芸術会館

2010/10/04

雨があがった


雨があがった
Originally uploaded by h@lsan
どしゃ降りも、霧雨も、長くはつづかない
必ず晴れの日が巡ってくる。

僕はそれを信じていればいい

生まれてこの方もう何度、雨が降った?
そして今朝の快晴があるんだもん。

今朝は特別うれしい晴れだよ
ちゃんと覚えておく

晴れの日の記憶があるから雨が降っても我慢できるんだ。

僕はなんでも忘れっぽいけど
やっぱりいい記憶って大事だね。

2010/10/01

addiction



Originally uploaded by h@lsan
今朝もベランダで、口に出して言えないことを考えていた。

信号待ちなんかで、ぼんやりしてると、ほっと口から出てしまいそうだ
いや聞こえないくらいに小さく、実はなんども言ったこともある。

でもちゃんということはできない
勇気がない。

叶わないこともわかっているし
あるべき姿の真逆でもあるし
なにより、そのコトを望んでいるのはこの世に僕だけだから。