木下牧子 作曲
三好達治の詩による合唱曲
「夢みたものは」より鴎
「♪遂に自由は彼らのものだ・・・」
達治は戦争が終わって失意の中で海岸からふと見上げると
戦争中には見ることのできなかった光景が、
鴎が自由に飛ぶ姿が目に飛び込んできた
そして希望を見いだした
http://nicosound.anyap.info/sound/sm4748902
男声ひとり合唱です。
聞いてみてください。ブラボー
ついに自由は彼らのものだ
彼ら空で恋をして
雲を彼らの臥所とする
ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ
太陽を東の壁にかけ
海が夜明けの食堂だ
ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ
太陽を西の窓にかけ
海が日暮れの舞踏室だ
ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ
彼ら自身が彼らの故郷
彼ら自身が彼らの墳墓
ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ
一つの星をすみかとし
一つの言葉でことたりる
ついに自由は彼らのものだ
ついに自由は彼らのものだ
朝やけを朝の歌とし
夕やけを夕べの歌とす
ついに自由は彼らのものだ
三好達治 著 詩集「砂の砦」より
僕には鴎は、
戦争で散っていった幾万の兵士や市民たちそのもののように思える
敵も味方も、勝ち負けも、損得も超えた存在への
賛美歌だ・・・
実体があるから叶わないことがある。
実体を亡くすことで成就することもあるのだろう
鴎は人よりも豊かな自由をもっている
空はやっぱりいいな
自己嫌悪と不安な、僕のこころを休ませてくれる。
また空モノ逃避モードだ
僕は勝ち負けに拘ってはいない。
きっと、世事に縛られ流されている僕を見て呆れてるんだろうね
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