2010/08/01

死んだのは、写真の方じゃないのか?


日展に行った
Originally uploaded by URA-H@L
ちょっとポッカリ時間ができたので、日展を見に行ってきました。

涼みがてら会場内を行ったり来たり・・・なんとなくツラツラ考え事しながら、
うろうろ眺めてきました。(笑)

なんとなくだけど、絵の好みも、
歳につれ、世につれて変わるものなんかもなあ。。。

子どもの頃は写真のような絵に憧れていたけれど。。。
「写真のような・・・」とは絵に失礼な話ですね。

最近は具象的なものより、抽象的なものに目がとまるような気がします。

今回は。目の前に無い物を描こうとストレートに取り組んでいる作品を中心に観てきました

というのは、目の前にあるモノをリアルに捉えるのが目的であれば、絵画以外にもいろいろ他に手段があると思うからです。

かつて、「今日を限りに絵画は死んだ」と言った人がいるそうですが、それはないなあというのが今回の感想。

絵画の方が写真よりずっと自由度が高い。
光を反射するモノではなくても描写することが出来ますからね。

その自由度を活かして進化しようと、もがいているのを感じました。
たぶんこの「もがき」が作品のオーラなんじゃないかと思いました。

(写真はそういう意味で不自由な要素を承知の上で、敢えて制約を課して取り組むモノなんでしょうけど、労せず手に入ってしまうリアリティから先の「もがき」が。。。どうなんだろう?)
絵画より、写真の方が立ち止まってしまってるんじゃないかという気持ちに少しなりました。

うん、行って良かった。
元気をもらった気がします。
既成の枠を飛び出そうとする作家のパワーでしょうか。。。
挑戦力というのか、現状否定力というのか。。。。破壊力と言ってもいいのかもなあ。。。

やっぱり、人の力ってすごいなあって思ったのです。

日展が、「日洋彫工だけ」ってのもうなずけるわけです。

使いこなせる手があれば
カメラよりいいなあ。。。。とか

無い物ねだりのひとときでした。。。(笑)

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