2008/10/21

泣き笑いして我がピエロ

学生時代、僕はグリークラブに入っていました。
高校時代には器楽曲は聴いていましたが、声楽系、歌曲系は
避けていたような気がします。

歌詞がわからないからです。

歌謡曲と違って
合唱の発声法で聞こえてきてくる言葉は演奏中に全ての意味を聞き取ることはほぼ不可能です

意味が分からないのなら歌がない方がいいという気がして
高校時代は聞かなかった気がします。

実際自分が歌を歌うようになって、
詩を研究してから歌にすると言う作業をして、やっと楽しさが解りました。

言葉や曲想の中に秘められた
いろんな意味・思いを、
メロディと、人の息に乗せて感じるというのが
音楽の楽しみ方の真骨頂なんだって感じたとき
涙が出ました

月光とピエロ (愛蔵版詩集シリーズ)
月光とピエロ (愛蔵版詩集シリーズ)
堀口 大学

この詩も 男性合唱曲になっていて
僕のいた団も演奏しました
日本最初の合唱曲と聞いています。

悲恋の名曲です

僕は今でも秋になると、カメラ持って歩いているときに、
この曲が頭の中で聞こえてきます。鼻歌が出ることもあります。

今夜は秋の夜長にちょっとレコード引っ張り出して聞いています。

学生の時の味わいと
いまこの歳になって聞くのとこんなに
感じとりかたが変わるんだあああと
この20年の流れに驚きました

あの時わからなかった事も少し解るような気がします
まだ解らないものもたくさんあるんでしょう。

これからも死んでも忘れずに思い出しながら、
味わっていけばきっとどんどん理解が深まっていくんだと思いました。

涙が出ました

興味ありましたら是非「月光とピエロ」「秋のピエロ」あたりで歌詞を検索してみてください
とても素敵です

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